2014/07/16
CATTINO カッティーノ
先日、集合住宅の断熱効果としては国内最高という 「エコアパート」 が山形県天童市に完成
したそうです。
断熱性能は、壁や窓から逃げる熱量を表す数値 「熱損失係数」 で、国土交通省は次世代
省エネルギー住宅基準として、市町村ごとに定めています。
天童市の場合は2.4で、エコアパートは0.88。
「熱損失係数」が1を下回る集合住宅は、全国で初めてということです。
外気温に左右されにくい快適性と、冷暖房費を含めた光熱費の削減効果の検証が進めば、
これからの日本の住宅と生活が良くなるきっかけになっていくでしょう。
このようなニュースは、どんどん取り上げていきます。
エコアパートは木造3階建で、自宅併用アパートです。
驚異的な 「熱損失係数」を実現するために、壁と屋根に断熱材のガラスウールを通常より多く使用し、
壁の厚さを一般的な住宅の約2倍の22センチと厚くしています。
隙間風を防ぐシートを壁に入れることで高い気密性も確保し、窓はペアガラスで、アルミと樹脂製の
窓枠にすることで結露の発生を抑えています。
今でこそ、すごい仕様だなーと感じたり、やり過ぎじゃないかとお節介な気持ちになったりしますが、
10年後、この「エコアパート」を見た時に、普通になっているかも知れないですし、物足りなさを感じ
るかもしれません。
そんな先を見据えた感覚を持つことが、永きにわたる快適性、光熱費等のランニングコストの削減、
建物の長寿命化を実現できる近道なのかもしれません。
MAIL:nakamura@e-shinwa.net
中村大樹
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