2014/07/16
CATTINO カッティーノ
昨年10月1日に、改正省エネ基準が施行され、2020年までにすべての新築住宅を対象に
新基準への適合を義務付けされました。
補助金や減税対象物件については、4月より、平成25年度省エネ基準、1次エネルギー消費量
の計算が必要となります。
先日、勉強会に参加させていただきました。
平成11年度の省エネ基準を設定した意義は、暖房負荷、冷房負荷の削減でした。
平成25年度の省エネ基準を設定した意義は、3つあります。
①適切な室内温度分布の確保
②結露の防止
③ヒートショック防止などの健康維持
建物性能と死亡者数のデータを通して、今回の改正の意味が分かる気がします。
平成21年の交通事故死者数 4,914人
阪神大震災(耐震性能) 6,434人
H22熱中症(温熱性能) 167人
家庭内転倒、溺死等(バリアフリー) 5,000人
火災(防耐火性能) 2,000人
ヒートショック(温熱性能) 17,000人
交通事故や耐震性能よりも、温熱性能は重視されるべきものなのです。
従来より、計算としては、複雑に変わっており、20数年前、某ハウスメーカーで、
工業化認定の認定書を作成した以来の計算式に戸惑いながらも、
先生の分かりやすい解説に感動し、温熱設計の数字は、意匠設計と同じという
先生の言葉に重みを感じました。
今回の計算とは関係のない、光熱費や、体感温度の目安や、表面温度の算出方法など、
非常に参考になる情報が満載で、有意義な勉強会でした。
温熱設計は、命に係わる設計であることを胸に刻み、今回の改正をきっかけに、より快適な
空間を提案できるよう取り組んでいきます。
MAIL:nakamura@e-shinwa.net
中村大樹
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