2014/07/16
CATTINO カッティーノ
大阪の工務店|進和ホームのコラム
「未払い利息」CASAcolumn Vol.024
3月は卒業式のシーズン。高校や大学などは早いですから、すでに卒業式が済み、
新たな門出に向けて意気揚々と希望に胸をふくらませている若者も多いでしょう。
別れもあるので、ちょっぴり寂しい季節でもありますが…。でも、お互いにそれぞ
れのフィールドで成長し、再会する日はまた格別なものです。
さて、前回は住宅ローンを組む前に知っておきたい3タイプの金利についてお話し
しました。その中でもわかりにくいのが、変動タイプの仕組みだと思います。
金利の見直しは6ヶ月に1度行われます。つまり、金利が毎月変動しても、住宅ロ
ーン金利の変動は6ヶ月に1度です。月々の返済金額の変更は5年に1度で、金利
が上がっても当初5年間の支払金額は変わりません。
また、5年に1度の変更の際、月々の返済金額の増額幅は、前の返済金額の1.25倍
までと決まっています。
前回の当コラムの最後に書きましたが、ご注意いただきたいのが「未払い利息」の
存在です。
これについて説明する前に、月々の返済金額の内訳を見ていきましょう。
毎月返済金額は「元金返済部分」と「利息返済部分」の2つに分けられます。
金利が上昇した場合は、元金返済部分が減少し、利息返済部分が増加します。月々
の返済額は一定に保たれます。
では、金利が急激に高くなった場合は、どうなるのでしょうか?
当然、利息部分の内訳が大きくなります。そして遂には元金の内訳がなくなってし
まう事態もあり得ます。さらには毎月の返済額では支払いきれない利息が発生する
ことも考えられます。
この毎月の返済額を超えてしまった利息部分が「未払利息」です。
毎月の返済額は同じでも、利息のみ払う月が発生する上に、それでも利息分を払い
きれないこともあり得るのです。
通常、未払い利息に対する利息は計算されません。しかし、一旦、未払い利息が発
生すると、ローン残高はまったく減らなくなりますので、金利が下がるか、返済額
を増やさない限り、未払い利息の発生は止まりません。
また、未払い利息の返済方法は金融機関により異なりますが、たいがいの場合、下
の3パターンのいずれかになります。
・最終返済日に一括返済
・返済期間中に分割し、毎月の返済額に上乗せして返済
・元金や利息よりも優先して未払利息分を返済
未払利息に恐ろしさを感じた人もいらっしゃると思いますが、今のところ、金利が
急激に高くなる可能性は低いでしょう。しかし、その可能性は決してゼロではあり
ません。数十年後の経済予測を正確にできる人は一人もいないのと同じことです。
こうしたリスクを踏まえた上で、どんな住宅ローンを組むのか決めていただきたい
と思います。
進和ホームでは、お客様の大切な資産をお守りするために、ご予算のことも含めて
家づくりをトータルでサポートいたします。どうぞ、お気軽にご相談ください♪
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毎週火曜日は「住まいの定期便 CASAcolumn」をお届けします♪「家のこと」「家具のこと」
「土地のこと」「税金のこと」など、住まいを取り巻くあらゆるテーマを切り口に、コラムを
綴っていきたいと思います。
ここでお伝えすることが、ほんのすこしでも、あなたの家づくりのご参考になれば幸いです。
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