2014/07/16
CATTINO カッティーノ
大阪の工務店|進和ホームのコラム
「金利変動」CASAcolumn Vol.025
やって来る予定のお客様が時間になっても現れない。どうしたんだろう、何かトラ
ブルでもあったかな、なんてソワソワしてしまいますね。人に限らずとも、同じこ
と。季節柄、多くの方が待ち望んでいるのは「春」ではないでしょうか?
私の場合、人生の春をずっと待ちわびているのですが、これがなかなか…。
さて、しばらく金利の話が続いているカーサコラムですが、そもそも金利はどのよ
うな仕組みで変動するのかご存知ですか?
最初に答を言ってしまいますが、金利が変わる主な要因は、景気の変動です。景気
が悪くなると金利は下がり、景気が良くなると金利が上がる、というわけです。
もう一つの要因として挙げられるのは、市場で売買される『日本国債』の金利変動
です。よくニュースで取り上げられる国債ですが、日本政府が国債を発行するとい
うことは、日本政府が投資家からお金を借りるのと同じだとイメージしてください。
ある一定期間、日本政府が発行した債券を保有する(=お金を貸す)代わりに利息を
受け取り、償還期間(運用を始める発行日から運用が終わるまでの期間/預貯金の満
期と同じような意味)が来ると元本が返金される、という仕組みです。
景気と国債の関係は、基本的に下のようになります。
景気が良いとき
おいしい儲け話がいろいろある時だから、高い利息(金利)を設定しないと国債は売
れない。
景気が悪いとき
お金の行き場がないから、利息(金利)が低くても国債は売れる。
また、借金が多いと需給のだぶつきを示すので、金利が高くなる要因となります。
少子化で人口が減少し成長力が鈍ると、経済の成熟・飽和という意味で金利が低
くなる要因となります。
こうした様々な要素が複雑に絡み合って金利は決まります。
続いて、住宅ローンと金利の関係について考えてみましょう。
1985年のいわゆるプラザ合意以前は、為替・金利ともに管理されていて変動が
少なく、金利は公定歩合に連動して動いていました。
ここでご注目いただきたいのは、金利が市場で変動するようになった期間は、一
般的な住宅ローンの借り入れ期間である35年をまだ経過していないという事実で
す。金利変動の歴史がまだまだ浅いのに、今後35年間の金利を正確に予測できる
専門家は果たして何人いるでしょうか?
すこし視線を変えて、短期の住宅ローンについて考えてみましょう。
このケースに限っていえば、変動金利タイプの方が断然お得です。
しかし、当初は変動金利タイプにしておいて、金利が上昇したら固定金利に変更
しようとしても、すでに金利は上昇していて、月々の返済金額が高くなってしま
っている、ということもあり得るので注意が必要です。
そこで考えたいのが、変動金利タイプに向いている人(家庭)です。
たとえば…
・年収に占める返済比率が低く、経済的に余裕がある
・積極的に繰り上げ返済が可能
・将来、金利が上昇しても柔軟に対応できる
こうした人たちは、現在の低金利のうまみを存分に味わえるでしょう。いやはや、
うらやましい限りです。経済的に本当に余裕のある人は、一括支払いという手段
もありますしね。
進和ホームでは、お客様の大切な資産をお守りするために、ご予算のことも含めて
家づくりをトータルでサポートいたします。どうぞ、お気軽にご相談ください♪
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