廃れない花見の文化

ブログをご覧の皆様、こんばんは!

進和ホームの幸せづくり専門家佐野です。

 

今日は、親子そろって学校に向かう方々が多くみられました。

世間ではすっかり季節が春に移り変わって、入学式の時期ですね。

 

日本の春と言えば、連想するのはやっぱりです。

私は、祖父が桜守ということもあり、桜には人一倍想い入れがありまして

今年は、まだ花見に行けていないのが心残りです…

SNS上ではたくさんの方が、場所取りのために朝早くから並んで

大きなブルーシートを広げ、乱痴気騒ぎになっている様子をアップしていますが

一歩引いた視点から見てみると、あまりに滑稽な光景だと思うんです。

花見が、宴会の口実という認識は本来の意義とかけ離れています。


 

 

そもそも、花見という文化の始まりは奈良時代からとされています。

もっとも、この時代の花見と現代の花見は大きく異なっています。

当時は、一般大衆が興じるようなものではなく、あくまでも貴族だけに許された贅沢な娯楽でした。

そこから、江戸時代へと移り変わり、人々の暮らしも豊かになったおかげか

選ばれた人々の娯楽でしかなかった花見が庶民にも広まっていくことになったのです。

だから、桜の木の下で酒を飲み歌を歌うというスタイルはこの時代から確立されていました。

 

また、花見という文化が廃れることなく受け継がれてきた理由には

日本人の心が大いに関係していると思います。

厳しい冬を越えてやっと咲かせた花なのに、わずか2週間たらずで散ってしまう。

この潔さは武士道にも通じていて、まさに日本人の精神性の象徴です。

 

人間は、誰しも1人では生きていけません。古来からの先祖がいて、はじめて自分が存在できる。

そう考えれば、花見の席で酒宴が繰り広げられる理由も理解できます。

日本人は昔から祭事や弔事においても儀式のあとは宴会を行ってきました。

それが神仏の魂や霊への捧げものになるからです。

いわば、花見は自分自身のルーツに触れる行為なのです。

 

 

 

『桜は人を狂わせる』というように、桜には本当に不思議な力が宿っています。

こうした認識が、私たちの無意識化に刷り込まれているために日本人は花見を途絶えさせない。

ただ美しいからでも、騒ぎたいからでもなくこの歴史は続いていくのだと思います。

私も、桜のようにいつの時代になっても変わらず素晴らしい住宅を提供していきたいものです。

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2年前に京都の実家で撮った桜と私です。

 

Mail:sano@e-shinwa.net

佐野暢亮

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