2014/07/16
CATTINO カッティーノ
今日はあいにくの雨模様。
今年の4月はなかなか晴れ間が見えないので、すでに憂鬱になっている方も多いことでしょう。
3月下旬~4月上旬に降り続く雨は、「菜種梅雨」といいますが、“花が咲くのを促す雨”という意味で
「催花雨」という別名があります。
憂鬱な雨も、花が綺麗に咲くのに必要なステップ!しばしの我慢です☆
ところで、人口の高齢化が進む昨今の日本では、親世帯と子世帯が同じ建物で暮らす「二世帯住宅」
という選択をするお宅が増えています。
一昔前まで二世帯住宅というと、「1階に親世帯、2階に子世帯があって、玄関、LDK、お風呂は共同…」
という間取りが一般的でしたが、最近の二世帯住宅は色んなタイプがある模様。
色々な種類があって、どのタイプで建てればいいかわからない、という方のために、今日は二世帯住宅に
どのようなタイプがあるのかを詳しく見ていきましょう。
建物は一棟で玄関は2ヶ所、内部は2世帯が独立しており、建物が完全に二つに分かれた造りに
なっているタイプ。
わかりやすく説明すると、棟続きのアパート2室を親世帯、子世帯それぞれが1室づつ使っている
ような建物です。
この独立型をさらに分類すると、上下分離型と左右分離型の2タイプに分かれます。
世代間で異なる価値観や生活スタイルをお互いに尊重し、緊急時以外は適度な距離を保ちたい
という家庭に向いています。
尚、独立型は集合住宅のカテゴリーに入りますので、避難用の通路などの規制があります。
また、住宅のすべての設備が2つずつ必要になるので、その分、建築費用は割高になります。
・世代間で生活時間帯が大きく異なる
・価値観や生活スタイルが異なる
・お互いに緊急時のサポート以外は望まない
・経済面や生活面でそれぞれが独立している
・敷地と予算に余裕がある
それぞれの居住空間は独立していますが、玄関・キッチン・バスルームなどの設備は
一つで、それらを2世帯間で共用する造りになっているタイプです。
このタイプで家を建てると、適度なコミュニケーションを図りつつ、一定の距離をおいたプライバシー
を保てます。
家が完成した後の生活のため、どの部分を共有にするのか、最終プランを決めるまでに
それぞれの世帯が意見を出し合い、なるべく意思のすり合せをしておく必要があります。
特に共有部分についてはトラブルの原因になりやすいので、念入りに打ち合わせしましょう。
このタイプでは独立型と比べて、同等の敷地だったら低予算で済むメリットがあります。
・食事の好みが違うから、キッチンは別にしたい
・浴室は別にして、お互いに気がねなく入浴したい
・キッチンや浴室を共有して光熱費を抑えたい
・限られた敷地で、効率の良い間取りにしたい
・生活の時間帯は異なるが、嫁姑の仲は良い
一つの建物で、2世帯間の家族がすべてを共有する造りになっています。
一軒の家のなかに、寝室や子ども部屋など最低限の分離を施して、家族全員が一緒に住むタイプです。
キッチンやリビングなど人が集まる共有スペースが多いため、頻繁に家族間でコミュニケーションを
とることができます。子世代にとっては、自分たちが出かけたいとき、親にこども(孫)の面倒をみて
もらえるという大きなメリットもあり、建築の予算面では、もっとも経済的です。
・子世代が共働きで、親世代に育児のサポートを望んでいる
・生活費のランニングコストを抑えたいと考えている
・家族みんなで、にぎやかな毎日を送りたいと考えている
・今まで二世帯で集まったり出かける機会が多かった
・敷地に余裕があまりない
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