2014/07/16
CATTINO カッティーノ
こんにちは、進和ホームです♪
先週は暑い日が続きましたが、皆様大丈夫でしたか?
5月なのに30度を超える日もあったようで、夏はどれだけ暑くなるんだろうと、ちょっと
心配です(^^;)今日はうって変わって、全国的に平年並みの気温。気温の変化は風邪の
素ですので、皆さん、体調を崩さないよう気をつけてくださいね(・人・)ノ
さて、話は変わって今日のメインテーマへ行ってみましょう♪
住宅の話をしていると、時々会話の端々で『構造計算』という単語がでてくることがあります。
この構造計算って、どういうことを計算するのかご存知ですか?
建築物には、さまざまな力がかかります。固定荷重・積載荷重・積雪荷重・風荷重・地震荷重などが
それです。これら建物にかかる力とその安全性を計算することを構造計算といいます。
では、この建物にかかる力にはどんなものがあるか、見ていきましょう。
・固定荷重
構造物そのものの自重による力で、どんな構造物にも必ず発生する。柱・梁・壁・床・設備・仕上げに
至るまで、構造物に付属しているものはすべて含まれる。
・積載荷重
構造物に乗せる可動物体の重さによる力。具体的には、建築では人や家具などを示す。積載荷重は
常に変動するため、最小の場合と最大の場合、あるいは、標準的に定められた値について計算する。
・積雪荷重
雪の重さによる力。地域により異なり、雪の多い地域では大きくなる。雪の降らない地域では、この計算を
省略することもある。
・風荷重
風による力。構造物の表面積が大きいほど大きくなり、形状によっても異なる。木造建築物や高層ビル・
吊り橋など、揺れやすい構造物では計算結果に大きな影響を及ぼす。
・地震荷重
地震による力。地震荷重は、運動の第2法則(ma=F)により、構造物が重いほど大きくなる。地震の多い
日本では、地震による力が支配的であり、地震荷重が計算結果に大きな影響を及ぼす。
・その他の荷重
構造物によって、土圧や水圧などがある。
以上が建物にかかる力です。
ところで、実は建築確認申請時に構造計算書の提出が不要な建物もあるってご存知ですか?
全ての建物に、構造計算書が必要となるわけではないんですヨ☆
詳しくは下記でご紹介します♪
・木造2階建て以下の住宅等
4号建築とよばれる木造2階建て以下の建物は、構造計算書の提出は必要ない。ほとんどの場合、
許容応力度計算・軸組計算・壁量計算・偏芯率計算などの簡易的な方法で計算される。
・国土交通大臣から認定を受けたプレハブ住宅
大手ハウスメーカーに代表されるプレハブ住宅は、国土交通大臣からの認定を一括して受けている。
そのため、構造計算書の提出は必要ない。認定された範囲内で設計を行い、品質管理された工場で
部材を生産することで、一棟一棟の構造計算を省略することが認められている。
上で説明したように、実は木造2階建て等の四号建築の法規制は、とってもゆるいんです。
でも、その一方で、工務店や設計事務所の中には自主的に構造計算を行い、耐震性の高さを
アピールしているところもあります。 長期優良住宅では基準法の1.25倍の強度をもつ耐震等級2を
取っていますし、基準法の1.5倍の耐震等級3で設計施工しているところもあります。特に許容応力度
設計が行われている建物は安心と考えていいでしょう。
また、審査機関によっては、参考資料として壁量計算書等の自主的な提出を求めているところもあります。
木造2階建て住宅の建築を検討している人は、契約前に住宅会社へ問い合わせてみると
いいでしょう。
では、逆に、構造計算書の提出が必要な建物も説明な建物ってどんなものなのか、ご紹介します☆
・木造3階建て/鉄骨造/鉄筋コンクリート造の住宅等
構造設計一級建築士の有資格者が、許容応力度等計算・保有水平耐力計算・限界耐力計算・
時刻歴応答解析などの精密な構造計算を行う。構造計算書は、A4用紙で100〜500枚程度。
費用の相場は、30坪前後の一般的な住宅で30~50万円。
この書類は上で書いたとおり、A4用紙で100枚以上必要となるので、提出する側にとっても、
審査する側にとっても骨が折れる作業ですよね。でも、その分、しっかりした性能を持つ建物だと
認められるので、提出するメリットは大きいです。
さて、構造計算書の提出が不要でも、構造計算を行った方が良いとされるケースも
ありますので、こちらも簡単にご紹介して、今日のテーマを締めさせて頂きますね☆
・大きな開口部が多い。
・壁が少なく、大きな空間がある。
・変形地や狭小地に建つ住宅など、複雑な外形・形状をしている。
・スキップフロアなど、複雑な空間がある。
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