2014/07/16
CATTINO カッティーノ
ブログをご覧の皆様、こんばんは!
進和ホームの幸せづくり専門家の佐野です。
非常に面白い本を上司からお借りしました。
Peter Zumthor(ピーター・ズントー)の建築を考えるという本です。
著者は、スイス出身の建築家なのですが
建築に対する想いと軸が本当に深いと感じる一冊でした。
建築は、何のために存在するのか
美のカタチとは何なのか
建築と風景の融合のためには
などと、今の私には理解できない程、深い内容が盛りだくさんでしたが
それでも、面白いと思える本です。
それは、著者のピーター・ズントーが、理論から出発するようなタイプではなく、
イメージや感性、感情を大切にしている建築家であるということが大きな理由だと思います。
著者が、いつも仕事をする上で大切にしているのは
建築の知識なんて一切持ち合わせていなかった幼年期に五感で感じた感覚だそうです。
皆さんも、一度は経験されていると思うのですが
子どもの頃に自分だけが感じられる特別な場所ってありませんでしたか?
例えば、大好きなおじいちゃん、おばあちゃんの家に遊びに行くときに
その玄関ドアを開けると、普段とは異なった雰囲気や異なった匂いのする世界へ
飛び込める気になりませんでしたか?
私の場合は、実家の母屋の縁側に座って庭の桜をただ眺める
あの空間と時間が、今の自分の感性につながっている気がします。
今でもあの縁側に行くと違う世界を味わえる気がしますし、何より落ち着きます。
一人ひとり、自分が心地良いと思える空間、落ち着ける空間というのは
異なっていると思いますが、そこには共通点が必ずあると思います。
それを住宅の中に取り込めることが出来れば、
本当にお客様のための家づくりが出来るんじゃないかなぁと
ワクワクした一日でした。
Mail:sano@e-shinwa.net
佐野暢亮
様々な情報をお知らせします。