2014/07/16
CATTINO カッティーノ
こんにちは、進和ホームです♪
台風15号の影響で、大阪では明日まで突風や大雨が降るおそれがあるようです。
お仕事中の皆様、帰宅時には十分ご注意ください。
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前回から、「断熱」というテーマでお送りしております。
先週は、第一回目ということで、断熱材についてお話しましたが、今回は、家の熱の出入りの要
となる、「サッシ」についてお話します。
断熱の話になると、まず壁・床・天井の3点の断熱性を高めることをを考えがちですよね。
でも実は、もっとも熱の出入りがあるのは窓、すなわちサッシなのです。
夏は暑い空気の70%が窓から入り、冬は暖めた空気の60%が窓から逃げてしまいます。
夏は窓の周りがとても暑く感じますし、冬、窓を見ると結露が多くみられることがあるでしょう。
それには熱の出入りが大きく関係しています。
窓の断熱効果を高めることができれば、夏は太陽の熱を遮り、冬は冷気の侵入を抑えることができ、
冷暖房費の削減にもつながります。
さて、ここで問題です。サッシに使われるフレームの部分ですが、断熱性能が高いのは樹脂とアルミの
どちらでしょうか?(^^)
一般に使われるアルミサッシは、設備として非常に優れた性能をもっています。
すきま風が入らないし、雨漏りもありません。風によるがたつきも少なく、枠との密着度を高めれば、
遮音性も上がります。耐久性もかなり高く、いいとこづくしです。
ただ一つ、残念なことに、断熱性の面では劣っています。何故なら、アルミが熱を伝えやすいためです。
近頃はガラスが2枚入っている複層ガラスなど断熱性の高い窓ガラスが広まり、窓の結露は少なくなり
ましたが、ガラスの断熱性がせっかく高まっても、アルミ枠のままだと結露を完全に防ぐことはできません。
たとえば、冬の寒い日、冷たい外気にさらされたアルミ枠の室外側は冷え切ってしまい、室内側もすぐに
冷たくなります。この冷たいアルミに室内の暖かい空気がふれると、気温は当然下がります。
すると、空気中に含まれる水分量は減り、抱えきれない水分が結露としてアルミ枠に付着します。これが
結露が生じる仕組みです。結露はカビの原因になりますから、家の大敵です。
そこで考えられたのが、アルミより熱伝導率が低い樹脂枠で、結露を抑えるという方法です。
つまり、結露を生じさせないことが樹脂サッシの最大の長所と言えます。見た目や手触りがやさしいことも
樹脂窓の長所で、最近はカラーバリエーションも豊富なので、安っぽい感じにはなりません。
さて、先程複層ガラスという言葉が出てきましたが、複層ガラスにも特に断熱性能に優れたガラスがあります。
それはLow-E複層ガラス。このガラスは単板ガラスと比べて約4倍の断熱効果があります。
Low-E複層ガラスとは、ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングしたもので、優れた断熱・遮熱効果を
発揮します。特殊金属膜を内壁側にコーティングして室内から室外への暖房熱のロスを減らす断熱
タイプ、外壁側にコーティングして日射熱を軽減する遮熱タイプの2種類があります。
ちなみに、ちょっと値は張りますが、断熱性能をさらに高めたトリプルガラスもあり、たとえばYKKのAPW430
は、ガラスとして最も断熱効果の高い空気層の厚さ16mmにアルゴンガスを封入、その空気層を2層にし、
2枚のLow-Eガラスで挟んだ、総厚41mmのトリプルガラスなのですが、その断熱性能は、世界トップ
クラスです。
窓は「一度取り付けたら、お金のかからないエアコン」と言われるくらい、重要なもの。マイホーム計画を
建てる際、サッシも適当に考えず、気を配るようにしてくださいね☆
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